宝物。先日、奈良に行った。目的は正倉院展。今年60回目を数える。
第一回目は戦後間もなく自信をなくしている国民に再び自信と元気を
取り戻させたと言われている。
私は第一回目に展示された正倉院最古の宝物といわれる白瑠璃碗が
どうしても見たかった。写真やレプリカではなく、次回いつ見る機会が
訪れるや知れない本物が見たかったのである。奈良国立博物館に到
着すると既に長蛇の列。人数制限があり二時間待ちの表示。白瑠璃碗
に会えると思ったら二時間なんて何のその。会場に入るまでに資料に
目を通し、今か今かとワクワクして待つのも良いものだった。
聖武天皇の遺愛品の数々。その聖武天皇が崩御された時、宝物を光明
皇后が東大寺に奉納された。そのお陰で今、一般の私達が見る事ができ
るという、非常にありがたい企画だと思う。実際にこの目で見た感想は『素
晴らしい』のひと言。1300年もの時を経て今もなお見せてくれる輝きは、
不思議なくらい私を豊かな気持ちにさせてくれた。
