石橋 九州には数多くの石橋が残っている。私の故郷の通潤橋、霊台橋は特にお薦め。
通潤橋は上部が水路になっていて放水時は圧巻である。またテレビでもよく目にする皇
居の二重橋も、石の造り出す曲線がとても美しい。(通潤橋・二重橋共に橋本甚五郎作)
緻密に計算されている設計の技術にも驚かされる。その石橋の技術はローマから全ヨー
ロッパへ、またシルクロードを経て中東や東アジアへも伝播した。日本で最初のアーチ
石橋は長崎の眼鏡橋(寛永11年、1634年)で明の渡来僧如定(にょじょう)の指図で架け
られたそうな・・・ルーツを調べるとなかなか興味深いものがある。
先日、紅葉を見に京都に出掛けた。南禅寺の中を散策していると水路閣の所に来た。
琵琶湖と加茂川を結ぶ琵琶湖疏水は水道用水の他、発電、防水、工業など多目的に利
用するため明治18(1885)年から5年をかけて造られた。その一部の水路閣はレンガ造り
の水路橋で上部を今も水が勢いよく流れている。着工当初は京都の外観を損なうという反
対もあったようだが約120年経った今、歴史ある南禅寺の中で何の違和感も感じない。
いつもの事ながら、歴史的なものに触れると何故だか不思議と元気が湧いてくる。
